〈何があっても私はあなたを愛するという、未来しかないの〉
ど~も~、良いとこどりのトコドリです
今回紹介する漫画は
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』や
『推しの子』の原作者でも有名な
赤坂アカ先生の知られざる名作
【id-インスタントバレット-】
を紹介します
この作品は
短い巻数で完結する漫画が読みたい方や、人間の暗い感情に触れたい方
中二病チックな漫画が好きな方におススメです
それではいってみよ~
あらすじ
周囲から疎まれ、孤立している少年・深瀬クロ。
彼は、幼なじみである十色といろはの幻覚を抱え、「この世界のすべては敵だ」という思想を持っていた。あるクリスマスイブの夜、一人街を歩いていたクロは、周囲には見えない黒い化け物と、それの破壊行動に巻き込まれそうになったセラ(姫浦 瀬良)という少女に出会う。
ヒーロー願望と手榴弾を生み出せる魔法を持つセラと共に化け物を退けたクロ。しかし、化け物の正体はクロの破壊衝動が生み出した魔法であった。
果たして、1年後世界を壊すのはだれなのか
おすすめポイント
赤坂アカ先生の作品は、登場人物一人一人にしっかりとした背景や信念を与え、それに基づいてキャラクターが行動するのが特徴です。
特に『IDインスタントバレット』では、キャラクターたちがそれぞれ異なる価値観や目的を持って行動しており、その信念に基づいた行動が物語の中で大きな魅力を発揮しています。 彼らが取る行動の一つ一つが、読者に強い印象を与え、物語の進行と共にキャラクターの成長や変化が見られるため、感情移入がしやすく、物語に深みを与えています。
こうしたしっかりとしたキャラクター設定に基づいた人物の行動や感情は、赤坂アカ先生の作品ならではの強みだと思います
- 中二病チックでありながら深いメッセージが込められている
『IDインスタントバレット』のテーマには「この世界のすべては敵」という言葉から始まり「世界を壊す」という強烈で挑戦的な言葉が繰り返されますが、これらの中二病的な要素には深いメッセージが込められています。
登場人物が抱える疑念や孤独、世界に対する反発といった感情は、単なるファンタジーに留まらず、現実世界で感じるストレスや矛盾に共感できる部分も多いです。
こうしたテーマを中二病チックに表現することにより読者に強く訴えかけ、物語が進むごとにそれぞれのキャラクターの信念がどのように試され、変化していくのかが描かれており、ただの「中二病」では済まされない深さがあります。
赤坂アカ先生の巧妙な筆致が、このテーマをより引き立てています。
- 人間の根底にある衝動の表現がリアルに描かれている
『IDインスタントバレット』では、人間の根底にある「黒い衝動」が率直に描かれています。
この衝動とは、感情の抑制が効かない怒りや欲望、恐怖など、抑えきれない本能的な部分であり、登場人物たちの行動や言動に色濃く表れます。
赤坂アカ先生は、この「黒い衝動」をリアルに描写することで、読者に強い印象を与え、物語の中に不穏な空気を醸し出します。
このような衝動的な描写が、物語に緊張感を持たせ、キャラクターの心理描写をより深くするため、読者にとって心に響く瞬間を数多く生み出しています。
衝動的で暴力的な面だけでなく、その裏にある孤独や痛みを描くことで、キャラクターに人間味が加わり、共感を呼び起こすのです。
- 予測不可能な展開が魅力
『IDインスタントバレット』の魅力の一つは、物語が常に予測不可能な展開を迎える点です。赤坂アカ先生の作品では、何回も言いますがキャラクターの行動が彼ら自身の信念に基づいており、そのため、物語の先が読めない面白さがあります。
どんなに計画的に行動しても、登場人物たちの信念に揺さぶられる出来事が次々と起こり、物語が予測できない方向に進んでいきます。
このような予測不可能な展開は、読者に常に新しい驚きを与え、次のページをめくる手が止まらなくなる魅力的な要素となっています。
ですが、どんなに揺さぶられようとも、そのキャラクターが一番大事にしているものが変わらないので読んでいて違和感なく物語を読むことができます。
赤坂アカ先生が巧みに描く、キャラクターの内面の葛藤とそれによる物語の変動が、作品全体の緊張感を保ちながら、読者を引き込みます。
トコドリの感想
トコドリが赤坂アカ先生の作品で好きなのが
ご都合展開がないことです(。-`ω-)
どういうことかというと(`・ω・´)
多くの作品では、主人公が突然パワーアップしたり、予期せぬチャンスが訪れて物事がうまくいくシーンが多く描かれますが、この作品ではそれがありません。
主人公は一つ一つ壁や周りの人達とぶつかりながら成長し、困難を乗り越えようと努力し続ける姿が描かれます。
さらに、キャラクターたちが突然人気者になることや、ありきたりな展開やちょっと人助けをしてモテるようになるということもありません\(゜ロ\)ココ大事
ホント何回も言いますが、登場人物たちは、自分の信念に従って行動し、結果として物語が進展していきます。
なので、読んでいて物凄くキャラクターに感情移入できたんですよ
このあと、もちろんこの作品の推しキャラを紹介するんですが、登場人物ほぼ推しっていうぐらいキャラクターが魅力的でした(∩´∀`)∩
ちょっと話は変わりますがトコドリのなかで
「ご都合主義=作者の意図」
と考えているんですが、物語がキャラクターの信念や行動によって進むのではなく、あくまで作者の意図でストーリーが展開されると感じてしまうと、その作品に対する興味が急に薄れてしまうんですよね。
例えば、主人公をモテモテにさせたいから無理に物語が進行したり、大した理由もなく女の子が惚れたりするような場面では、その場面がキャラクターの自然な行動に見えず、物語に入り込むのが難しくなるんですよ。
要するに、登場人物が自分の意思で行動しているのではなく、作者のメッセージを伝えるために動かされているように感じると、物語のリアリティが失われてしまうと感じてしまうのです;つД`)
ですが、『かぐや様は告らせたい』や『推しの子』も含め赤坂アカ先生の作品はどれもキャラクターがそれぞれ自分の意志の元行動しているように感じれて、その上で物語が読者の予想のつかない方向に行くので、アカ先生の作品ハマってしまうんですよ(=゚ω゚)ノ
この作品も例にもれずちゃんとキャラクターの意志の元行動し、予想のつかない方向に物語が進むので、よかったら一度、一巻だけでもいいので読んでみて下さい(∩´∀`)∩
トコドリの推しキャラ
【id-インスタントバレット-】でのトコドリの推しキャラは~~~~
ドリ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾トコ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾ドリ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾トコ
突如現れた、時間を操りし調停者
古砂 夢(ふるすな ゆめ)です
✨✨°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°✨✨
あのね~この子も他の推しキャラの例にもれず健気なのよ(;O;)
この子の能力は(時間)、その能力で未来を見ることができるのですが、それは相手の未来を見て攻撃をよけたりあてることもできたりするのですが、当然自分の未来も見ることができ、この少女は自分の死ぬときの未来も見てしまうのです(;゚Д゚)
もし、自分が死ぬ時の未来を見てしまったら普通の人ならば多分それを避けようと、文字道理死ぬ気で避けようとするじゃないですか
ですが、この能力で見た映像は、過程に違いはあれど結果が変わることは絶対ないらしい、それに彼女自身にもこの未来を絶対に変えてはいけない理由があり、運命を受け入れつつ、運命に抗う姿にもうトコドリ自身もページをめくりたくないと思いつつページをめくる手が止まりませんでした( ;∀;)
ただ!!(`・ω・´)
皆様ご安心ください?
彼女死んだ後も、生きて登場します!!!!
「え、それって死んだと見せかけて実は死んでなかったの?」
と思われる方もいるかもしれません。
いいえ!!!
ここが赤坂アカ先生のすごいところ!!!
彼女はちゃんとなくなりました、しかし彼女は生きて登場するのです。
彼女がどんな思いで運命を受け入れ死んでしまうのか?死んだ後に生きて登場するとはどういうことなのか?その答えは是非ご自身の目で確かめてください(`・ω・´)
感想・あとがき
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を通じて赤坂アカ先生を知った僕としては、この作品でその原点を感じられてとても面白かったです。『かぐや様』や『推しの子』が好きな方にはぜひ読んでほしい一冊です!
もちろん、恋愛要素もありますのでそちらの面でも楽しんで下さ~い(=゚ω゚)ノ
それじゃ~またね~